無農薬野菜って本当に安全なの?
無農薬野菜はかえって危険だ!という噂があり、混乱している方も多いのではないでしょうか。
健康に気を使っている方が増えている一方、情報があふれていて、なにが正しい情報なのか判断がむずかしいですよね。
そこで本記事では、自らも趣味で畑で野菜を育て、無農薬野菜を食べて5年目の筆者が、
無農薬野菜が危険だとされる理由や、農薬を使った野菜の問題点について詳しく解説します。
無農薬野菜だからといって、一律に安全とは言い切れない場合もありますので、ぜひ最後までお読みいただき、無農薬野菜がはたして危険なのか、判断してくださいね。
- 無農薬野菜が危険といわれる理由
- 農薬の問題
- 無農薬野菜はどこで買えるのか?
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無農薬野菜が危険といわれる理由
無農薬野菜が危ないといわれるのは主に3つの理由があります。
- 無農薬野菜には定義がない
- 抗菌性物質が作られる
- 無農薬野菜には寄生虫がいて危険?
ひとつづつ確認しましょう。
無農薬野菜には定義がない
無農薬野菜は、無農薬で栽培された野菜のことですが、じつは国が定める規格がありません。
規定がないために、栽培された環境がわからない・本当に無農薬なのか?など、不透明な部分があるのです。
これは農薬の有無にかぎった話ではありませんが、顔の見える信頼できる生産者さんの野菜を選ぶのが、おすすめです。
◇
有機野菜と無農薬野菜の違いは農薬の有無!
有機野菜
認定の農薬であれば使用してもOK!規定がある
そのため、農薬を使っている有機野菜と、使っていない有機野菜がある。
無農薬野菜
農薬を全く使用せず栽培した野菜。明確な規定はない。
やはり規定はあってほしいと思います..
抗菌性物質が作られる
植物は、病原菌や害虫にあうと、身を守るためにファイトアレキシンとよばれる抵抗物質を出します。
「その物質がまれにアレルギー症状を引き起こすことがあるため、無農薬野菜はかえって危険である。」という主張です。
ただしそれだけで、無農薬野菜は危険だとは言えません。その理由は2つです。
- もともと植物がもっている力で、ひとは何万年も前からそれらを食べ、共生してきた歴史がある
- 無農薬野菜=かならずしも虫食い野菜 ではない
もともと植物がもっている力で、ひとは何万年も前からそれらを食べ、共生してきた歴史がある
化学合成物を使わない農業は歴史が長く、ひとはその野菜を長年食べてきました。
長い間食べ続けたものは、安全性が高いと考えています。
抗生物質が含まれていたとしても、自然に育てられた野菜を食べたいと思うのはわたしだけでしょうか..
無農薬野菜=かならずしも虫食い野菜 ではない
無農薬=虫くいのイメージがありますが、実際のところ、ひどい虫食いの無農薬野菜はあまり見かけません。
それは、無農薬栽培をする生産者は「農薬を必要としない健康な野菜」 を育てることを目指して試行錯誤しているから。
ところで、虫がどんな野菜が好きか知っていますか?
おいしい野菜!
おおきくておいしい野菜に虫が来るんでしょ?
虫は、
おおきくて栄養過多の野菜が好き!いわゆる立派な野菜!
そのため、過度な肥料を与えて、無理に急成長させた野菜には、虫がつきやすいので、農薬必須なのです!
安易に肥料を与えてしまうと、虫が来てしまうため、無農薬栽培ではそういったことはしないで自然に育てていることが多いです。
だから農薬を使わなくても病気や虫がつきにくい野菜ができるのです。
※まったく虫がこないわけではありません
わたしも、無農薬・無化学肥料で野菜を育てていますが、
虫食いはほとんどありません!
(収穫量やサイズはとっても小さいですが…)
無農薬野菜には寄生虫がいて危険?
これには少し語弊があります。
実際には野菜についたナメクジや青虫などを食べることで、寄生虫に感染してしまう可能性があります。
無農薬野菜に寄生虫のリスクがあるのではなく、虫のついた野菜に寄生虫のリスクがあるということなのです。
農薬を使っていない野菜は虫がつく可能性が高いため、無農薬野菜には寄生虫がいる!と誤解される言い方になったのだと思います。
いずれにせよ、生野菜を食べる場合はきれいに洗って食べたいですね。
農薬の問題
では、農薬を使った野菜の安全性はどうでしょう?
農薬って実際のところ、どうなの?
農薬にはたくさんの種類がありますが、なかには安全性が心配なものがあり、主な問題点がこちらの4つ。
- 食べたひとへの健康被害
- 生産者への健康被害
- 環境汚染やミツバチへの悪影響
- 使い方によって農薬の使用量が増える
食べたひとへの健康被害
最近主流で使われている農薬のひとつに、ネオニコチノイド系農薬があります。
ネオニコチノイド系農薬は不安要素が多く、危険視されている農薬です。主な不安要素は以下の3つ。
- 残存性が高い
- 神経伝達物質を撹乱させる恐れがある
- 発がん性が疑われる
このような重大な悪影響をおよぼしているとして、いま主要国のあいだでは、ネオニコチノイド系農薬の使用制限の強化が進んでいます。
一方日本では、ニオネコチノイド系農薬は、ホームセンターなどでも一般家庭向きにも身近な農薬として販売されており、広く使われています。
つまり主要国では危険だとされる農薬を
日本ではふつうに使っている!
ということ。
そのような危険な農薬をつかって育てた野菜が安全なのかな?と疑問です。
生産者の健康被害
食べた人もそうですが、一番農薬の影響を受けるのは、生産者です。
生産者の尿中の残農薬濃度は高く、血液内の機能低下が見られるという報告があります。
これは実際に農薬を散布しない生産者でも、同じ傾向にあるそうです。
農薬を使って育てた野菜は、生産者さんの健康被害の上に成り立っているんですね。
環境汚染やミツバチへの悪影響
前述したネオニコチノイド系農薬は、ひとだけでなく、環境や虫たちに悪影響を与えます。
- 環境汚染の原因
- 生態系に悪影響がある
- ミツバチ大量死の原因
環境汚染の原因
畑だけでなく、南極もふくめた世界中のあらゆるところで、農薬が検出されているんだそうです。
それは、空中散布による大規模散布によって、畑だけにとどまらず地球規模に広がったと考えられます。
海や川の魚の漁獲量の減少にも、この農薬が関係しているのでは?という声も。
「毒物」扱いの農薬もあるからなおさら心配!
参考:農薬は毒物である
ミツバチ大量死の原因
いま世界中でミツバチの大量死が起きているんだそう。
その原因のひとつが、ネオニコチノイド系農薬といわれています。
サイエンスなどの信頼性の高い論文雑誌でも、たびたびネオニコチノイド系農薬とミツバチの大量死の関連性が報告されています。
このことからEUでは、ミツバチ保護のため2013年にネオニコチノイド系農薬の一部が使用禁止になっています。
ところが、日本では、使用量の増量が認められるなど、使用が大幅に緩和されている状況です!
(一部野菜では現行の2000倍増の濃度での使用が許可されました)
これには、一部の環境保護団体からは反発の声があがるほど。
世界では使用を制限している農薬が、
日本では使用を緩和しているなんて…。
ミツバチはかわいそうだけど…
なにが問題なの?
ミツバチは植物の受粉をしてくれます。つまり、野菜の実をつけるお手伝いです。
チョウなど、ハチ以外にも受粉を手助けしてくれる虫はいますが、
ハチがいなければ世界の農地の35%で収穫量が低下するといわれるほど、ハチは農業にはなくてはならない存在なのです。
加えて、野生のハチは飼育されているハチよりも効率的に受粉をしてくれるんだとか。
参考:https://www.sustainablebrands.jp/news/os/detail/1187784_1531.html
使い方によって農薬の使用量が増える
農薬は、薬効・薬害・作物への残留性などを考慮して、農薬ごと・作物ごとに使用量や使用方法が定められています。
しかし、しばしば残留基準を超えていたと報告される事例があります。
野菜ひとつひとつの数値を調べているわけではないため、作物ごとに適正に農薬が使われたのか?はわからないのです。
◇
こちらの記事で農薬が危険だと言われる理由やひとへの影響を詳しく解説しているので参考にしてください!
どちらを選ぶべき?比較して考える
無農薬野菜と、農薬を使った野菜の、不安要素を解説しました。
どちらを選ぶべきか?どちらの特徴も知ったうえで、選びたいですよね。
無農薬野菜と農薬を使った野菜のメリット・デメリットを、わたしなりにまとめてみました。
無農薬野菜 | 農薬を使った野菜 | |
---|---|---|
ひとへの安全性 | ||
環境への安全性 | ||
味 | ||
価格 | ||
手軽さ |
まとめると、こうかなと思います。
- 安全性や味を重視するなら、無農薬野菜
- 価格や選びやすさを重視するなら、農薬を使った野菜
とはいえ、食は安全性が一番大切だと思うので、無農薬野菜を選びたいですよね。
くわえて無農薬野菜は、ひとにも環境にもやさしく、とってもおいしいです!
白菜やキャベツ、レタスなど、葉物野菜に特に違いがでますよ!
これは一度は味わってほしい!
おいしい野菜はシンプルな調理や味付けで十分おいしいので、忙しいあなたにおすすめですよ!
無農薬野菜はどこで買える?
有機野菜は現状以下の理由からスーパーではほとんど手に入りません。
- 有機野菜の生産量が少ない(日本の有機栽培の面積は0.5%)
- 無農薬栽培は小規模農家がほとんどで、スーパーなどに卸されにくい
そこで、無農薬野菜を買う方法を紹介します。
無農薬野菜を買う方法
- 産直コーナーなどで買う
- 信頼できる農家さんから買う
- 野菜の宅配サービスを利用する
産直コーナーなどで買う
目印は、
「栽培期間中化学肥料不使用」「栽培期間中農薬不使用」などの表記
スーパーや道の駅などの、産直コーナーをのぞいたことはありませんか?
運がよければ、無農薬野菜がおいてあることがありますよ!
ただ、品数が少ないので、必ずあるとは限りません。あればラッキーくらいに思ってください。
無農薬野菜は、「無農薬野菜」と表現してはいけないことになっているので、「栽培期間中化学肥料不使用」「栽培期間中農薬不使用」などと書いてあるものを目印にしてください。
なんといっても無農薬農家さんが少ないのです…
信頼できる農家さんから買う
これが一番おすすめです!
実際にはどう育てられたのか?どんな肥料を与えられているのか?もしかしたら農薬を使っているかもしれない?など、野菜を見ても本当のところはわからないですよね。
それを考えると、やはり信頼できる農家さんが作った野菜が一番安心です。
無農薬農家さんが出品するようなマルシェやワークショップに足を運び、信頼できる農家さんと繋がりを持ち、そこから購入するのが一番おすすめです。
どんな栽培方法なのか?
普段どこに野菜をおろしているのか?
ほかには有機農家さんはいないのか?
こんな質問にも快く答えてくれることが多いですよ。
野菜の宅配サービスを利用する
続いておすすめなのが、野菜の宅配サービスを利用することです。
わたしも利用しています!
数ある宅配サービスの中でおすすめなのは、らでぃっしゅぼーや。
らでぃっしゅぼーや
はじめての方限定のお試しセット(1,980円送料無料)があり、とってもお得に購入することができます。
- 季節の有機野菜や減農薬野菜
- 季節のくだもの
- 平飼いたまご
- 無添加食品
- 無添加調味料 など12~15品
有機野菜と無添加食品が12~15品入って1,980円でお試しできます。
※時期によって違いますが割引率はなんと60~65%OFF!
回数縛りなどはなく、1回きりのお試しなので、まだ試したことのない方で有機野菜を食べてみたい!という方にはおすすめですよ。
こちらの記事でお試しセットの内容や気を付けたいポイントなど徹底解説しているので参考にしてください!
その他にも、こちらの記事で有機野菜の宅配サービスの比較を解説しているので、「色々な宅配サービスから選びたい!」という方はチェックしてみてくださいね。
まとめ:おすすめは無農薬野菜!
無農薬野菜・農薬を使った野菜の問題点を解説しました。
それぞれ、いい点・悪い点がありますが、安全性を重視するなら、無農薬野菜一択!
それは、私もそうですが、大切なこどもにはなおさら安全なものを食べさせたいと思っているからです。
なによりも、丁寧に育てられた無農薬野菜はとてもおいしく、シンプルな調理・味付けで十分おいしいです。
スーパーの野菜よりも遥かにおいしいので、調理もラクチンで、家族も喜んでくれます♪
あなたも無農薬野菜を見つけたら、ぜひシンプルな調理・味付けで食べてみてくださいね!
この記事が、無農薬野菜を検討しているあなたの参考になれば幸いです。
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