食品添加物ってどんなもの?
どんなデメリットがあるの?
わたしたちが普段食べている食品には、ほとんどすべてのものに食品添加物が使われています。
大々的には言われませんが、からだへの影響がある食品添加物が使われていることをご存じでしょうか?
からだへの影響が懸念されている添加物もあるんですよ…
子供が大好きな食品にも使われています…
デメリットを知った上で、納得できる食品を選びたいですね。
この記事では、食品添加物の概要、メリット、デメリットを解説します。
食の安全を大切にする方は最後までお読みください!
\余計なものを摂り込まない!/
からだにいい食品を摂るより、からだに悪いものを避ける無添加生活がおすすめ♡
- ずぼらな働く母
- 息子(ぼく)のアトピーを食事で改善
- 添加物や農薬をさけた自然な暮らしをしている(5年)
- 家族(主にぼく)想いで添加物や農薬にくわしい
- 無添加食品が好き
食品添加物とは?
食品添加物は厚生労働省でこのように定義されています。
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuten/index.html
食品添加物は現在800品目を超えており、食品の見た目や保存性・味を向上させるために、ほとんどすべての加工食品に使われています。
意外なところだと、カット野菜にも使われています!
食品添加物のなかにもいくつか種類があり、「指定添加物」「既存添加物」「天然香料」「一般飲食物添加物」の4つに分類され、危険視されがちなのが、化学合成物質の「指定添加物」です。
食品添加物 | 原料 | 説明 |
---|---|---|
(475品目) | 指定添加物ほとんど合成 | 化学合成物質 危険なものが多い 例:L-グルタミン酸ナトリウム(調味料(アミノ酸))、安息香酸Na、アステルパーム |
(357品目) | 既存添加物天然 | 昔から広く使用されており、長い食経験があるもの 既存添加物名簿に収記されたもの 安全なもの・危険なものが混在している 例:ウコン色素、カラメル色素、香辛料抽出物 |
(614品目) | 天然香料天然 | 動物や植物から得られるもの。 安全なもの・危険なものが混在している 例:バニラ香料、カニ香料 |
(106品目) | 一般飲食物添加物天然 | もともと食品に含まれる成分 安全なものが多い 例:パプリカ粉末、赤キャベツ色素、オレンジ果汁、寒天 |
※本ブログで食品添加物と呼ぶのは主に、「指定添加物」「既存添加物」です。
以下の記事では、食品添加物の表示方法を解説しています。
まずは表示方法を確認したい方はのぞいてみてくださいね。
食品添加物が使われる理由とメリット
食品添加物を使う理由とメリットはさまざまありますが、主なところはこちらの3つで、総じてコストを下げることです。
- 保存性を高める
- うまみをつける
- 食品の価格を下げる
保存性が高い=消費期限が伸びる→コストが下がる
うまみをつける=低品質な原料でもおいしくなる→コストが下がる
このように、コストが抑えられた分、食品の価格も抑えることができます。
たべものを安く提供するためにはやむ負えないのかも…
食品添加物のメリット①:保存性を高める
食べ物は時間がたてば、さまざまに変化します。
腐敗、変色、酸化、カビなど。
そこに保存料や防カビ剤などの食品添加物を加えることで、食品の劣化を防ぎ、長期保存することができるようになります。
そのおかげで、食中毒はほとんど起こりませんし、手軽にいろいろな食べ物を食べることができます。
結果的に食品を広く安全に流通させることができます。
食品添加物のメリット②:うまみをつける
味気ない食材にも、添加物(うまみ調味料など)を加えることで、濃厚なおいしい味ができます。
本来なら、昆布やかつお節などでうまみを出すところを、うま味調味料で簡単においしい味を再現できます。
食材を使わないので、低コストで、誰でも簡単においしい味にすることができます。
ただ、これはメリットでもありますが、食材本来のうまみがわからなくなってしまったり、味覚機能低下の危険性がありますので、一概にメリットだけとはいえない部分でもあります。
食品添加物のメリット③:食品の価格を下げる
腐敗や賞味期限切れによる廃棄が減り、安価にうまみを出せるので、必然的に低価格で商品を提供することができるようになります。
また、低品質な原料でも添加物によって、発色をよくしたり、うまみを付けたりすることで「食品」として販売することができるので、食品ロスにもつながります。
食品添加物のデメリット
食品添加物のデメリットはおもにひとへの安全性の懸念です。
デメリットは健康にかかわる部分なのでしっかり確認してください!
いずれも「安全性」にかかわるものです。
- 発がん性などの病気の疑い
- ヒトへの安全性の検証が不十分
- 複合摂取による安全性がわからない
- 原材料・食品添加物の品質への懸念
- 摂取量
食品添加物のデメリット①:発がん性などの病気の疑い
一部の食品添加物は、WHOが発がん性があると指摘しています。
2019年の国立がん研究センターの調査によると、
日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男女ともに2人に1人なんだそう。
※内訳:男性65.5%、女性51.2%
WHO(世界保健機構)の国際がん研究機関は、ハムやウインナーなどの加工食品を習慣的に食べる人はそうでない人と比べて、大腸がんになるリスクが高くなると発表しています。
いずれも、添付される食品添加物ががんの原因になると考えられており、発がん性の他にも不妊・うつ症状・頭痛などさまざまな指摘があります。
とてみ身近な食品や、こどもが大好きなおやつにも、そんな危険な添加物がごくふつうに使われているので注意したいところ。
また、一度は安全だと認められ使われていたのに、何年か経過して、発がん性などが発覚し使用禁止になることもあります。
以下の記事は、発がん性が疑われる食品添加物について解説しています。これらの添加物がどのような食品に使われているかも紹介しているので「とにかく危険なものだけは避けたい!」という方は見てみてください!
食品添加物のデメリット②:ヒトへの安全性の検証が不十分
食品添加物は、厚生労働省が「安全である」と認めたものだけが使用されますが、その安全性の検証に問題があります。
検証は、動物(ラットやマウスなど人間と同じほ乳動物)を使った実験結果だけでおこなわれるため、実際にヒトが食べたときの検証はしていません。
あくまで動物実験の結果にもとづき、「害はないだろう」と推定しているだけなのです。
加えて動物実験で調査できることにも限りがあります。
動物実験で調査できること
- 急性毒性
- 発がん性
- 催奇形性
- 肝臓や腎臓や血液などへの毒性
- 体重増加抑制
このように調査されることは症状がはっきりわかるものだけで、皮膚のアレルギー症状や、胃の不快感、頭痛など体への微妙な影響は確認できていないのです。
食品添加物のデメリット③:複合摂取による安全性がわからない
食品添加物はほとんどが化学物質で、複合摂取したときに毒性がうまれる場合があります。
ところが動物による安全実験では、ひとつの添加物に対する実験しか行っていないため、2種類以上の添加物を摂取した場合の安全性は調査されていません!
ふつうは、ひとつの食品に数十種類の食品添加物が使われるため、常に複合摂取になります。
特に影響が心配される複合毒が以下の組み合わせで、こどもが大好きなおなじみの食品がたくさんです…。
影響が心配される複合毒性例
食品例 | NGな組み合わせ | |
---|---|---|
ハム、ウインナー、ベーコンなどの加工品、たらこ、明太子など | 亜硝酸Naとジメチルアミン 亜硝酸Naとソルビン酸 | |
しょうゆ、果実ソース、酢、清涼飲料水など | 亜硝酸Naとパラオキシ安息香酸 | |
お菓子、漬物、清涼飲料水、ジャム、漬物、たらこ、ハム、ソーセージ、かまぼこなど | 複数のタール系色素(着色料)の組み合わせ 例:赤色2号、3号や、黄色4号~5号など ※幅広く使われているため複合摂取になりやすい |
ハムやウインナー、醤油やおかしなど身近な食品に複合毒性が心配されています。
食品添加物のデメリット④:原材料・食品添加物の品質への懸念
加工食品として加工される原材料の中には、そのままの状態では、とても食べられないようなものがあるそうです。
著書「食品の裏側」の阿部司さんの有名なミートボールのお話がそうです。
食品添加物のトップセールスマンでスペシャリストだった阿部司さん。
様々な食品に食品添加物を提案し、たくさんの食品添加物入りの加工食品を生み出してきました。
事件の発端となったミートボールも阿部さんが手がけた加工食品のひとつです。
そのミートボールの原料は、そのままではミンチにもならない・味もしない、もはや食肉とも呼べないような、ドロドロの端肉でした。
阿部さんは、その端肉に約30種類の添加物を加えることで、おいしいミートボールを作ったのでした。
そのミートボールは大ヒット商品となり、ビルが建ってしまうほどの売り上げだったそうです。
ある日のこと、阿部さんの娘さんの3歳の誕生日。
食卓で3歳の娘さんが、あのドロドロの端肉で作ったくず肉ミートボールをおいしそうに食べていたそうです。
そのくず肉ミートボールは娘さんの大好物だったんだとか。
その日のできごとがきっかけとなり、阿部さんは食品添加物のセールスマンをやめられたそうです。
参考書籍:食品の裏側
また食品添加物の多くは人件費の安い外国で作られています。
これらが国産と同じような品質管理レベルで作られているのか?製造過程での不純物が生まれていないのか?などの懸念点があります。
食品添加物のデメリット⑤:摂取量
添加物には安全性という側面から、摂取量を細かく定められているものがあります。
それを超えて摂取すると安全とはいえないからです。
それに対して、日本人の食品添加物の平均摂取量は、1日10グラム。年間4キロ。
※食塩の摂取量とほぼ同じです。
年々便利な加工食品が増え、食品添加物の使用量も売上額も増え続けていることから、実際にはもっと多いとも言われています。
摂取量が増えることでの体への影響が心配です。
まとめ
食品添加物の概要とメリット・デメリットをご紹介しました。
改めて思い返すと、食品添加物について今まで学ぶ機会がなかったですよね。
食品添加物は、おいしい食品を簡単に安価で提供することのできる、必要不可欠なものです。
その反面、発がん性など重大なデメリットがあります。
メリット・デメリットを知った上で、納得できる食品を選びたいですね。
これを機に食品添加物の摂取を控えてみようかな…
ところが、日本の無添加食品の割合がとても低いため、スーパーではなかなか手に入りません。
そんな場合は無添加食品の宅配サービスがおすすめですよ!
以下の記事で無添加食品が購入できる宅配サービスを厳選して比較・まとめています。
無添加食品に興味のある方はのぞいてみてくださいね!
この記事が、読んでくださった方の食品選びの参考になれば幸いです。
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