からだにいい酢が知りたい!
無添加の酢がいいけど選び方がわからない!
酢は、生活習慣病の予防や疲労回復などさまざまな健康効果があるとされており、積極的に取りたい調味料ですよね。
またひとりあたりの年間消費量は3.1Lで、
3人暮らしなら年間10L近く摂取していることになります。
そんな酢ですが商品によっては、遺伝子組み換え作物が使われていたり、粗悪な原料が使われていることを知っていますか?
健康のためにも積極的に摂取したいところですが、そんな残念な酢は摂りたくないですよね。
そこでこの記事では、粗悪な酢を選ばないためのポイントを解説します。
この記事を読めば、あなたも迷うことなく良質で安全な酢が選べるようになりますよ。
安全な無添加の酢をお探しの方はぜひ最後まで読んでくださいね。
\余計なものを摂り込まない!/
からだにいい食品を摂るより、からだに悪いものを避ける無添加生活がおすすめ♡
- ずぼらな働く母
- 息子(ぼく)のアトピーを食事で改善
- 添加物や農薬をさけた自然な暮らしをしている(5年)
- 家族(主にぼく)想いで添加物や農薬にくわしい
- 無添加食品が好き
安全な酢を選ぶ2つの理由
安全な酢を選ぶ理由は2つあり、酢の原材料の質と量で、具体的にはこちらの2つです。
- 原料に遺伝子組み換え作物をつかっている酢がある
- 原料の使用量がとても少なく、遺伝子組み換え由来の添加物が含まれている酢がある
遺伝子組み換え作物原料だったり、低コスト化のために品質が二の次になっている商品がとても多いので要注意ですよ!
くわしく確認しましょう。
①原料に遺伝子組み換え作物をつかっている酢がある
穀物酢の原料に遺伝子組み換え作物が使われる場合があります。
酢は遺伝子組み換え作物を使っていてもパッケージに表示されない(表示義務がない)ので、見た目にはわりませんが、「遺伝子組み換え作物を使っていない」ことの表示がない場合は、遺伝子組み換えだと考えたほうがいいです。
日本にはたくさんの遺伝子組み換え作物が輸入されますがそのほとんどが家畜のえさ・食品添加物・加工品に使われるからです。
特に表示義務のない食品は、メーカーも遺伝子組み換え作物をつかいやすい食品だと考えましょう。
遺伝子組み換え作物とは?もっと知りたい方はcheck!
遺伝子組み換え作物とは?
遺伝子組み換え作物とは、手間をかけずに大量に作物を収穫するために、「害虫に強く」「特定の除草剤が効かない」ように遺伝子情報を操作した作物。
現在、日本で認められているものは、とうもろこしや大豆など9種類。
日本では栽培はされていないものの、輸入作物は多く出回っており、主に家畜の飼料や加工品の原料として、いたるところで使われています。
そんな遺伝子組み換え作物には心配な点がいくつかあります。
- 自然界ではありえないような遺伝子操作した食べ物を食べてもいいのか?
- 発がん性が疑われる除草剤を使用している可能性あり
- 食べ続けた場合の安全性
なお、とうもろこしの輸出大国であるアメリカでは、遺伝子組み換えとうもろこしは栽培面積の92%を占めています。
②原料の使用量がとても少なく、遺伝子組み換え由来の添加物が含まれている酢がある
酢はJAS規格で、原材料の使用量が定められていますが、その規定では、1Lの酢を作るのに原料は最低40g使用していればいいということになっています。
こちらが、JAS規格で定めた酢1Lあたりの原材料の使用量です。
酢の種類 | 原料 | 原料の使用量 |
---|---|---|
穀物酢 | 穀物 | 40g以上 |
米酢 | 米 | 40g以上 |
黒酢 | 米のみor米、小麦、大麦 | 180g以上 |
酢を1L作るのに、
原料はたったのこれだけ?
規定ギリギリの40gの原料だけでは酢はつくれないため、通常アルコールを添加して酢を製造します。
よって、アルコールが添加してあるものは、原材料の使用量が少ないものが多いです。
けど…アルコールってお酒でしょ?
それならいいんじゃない?
上質なお酒ならいいのですが、ここで使われるアルコールは品質に問題ありです。
原料に添加するアルコールとは?
サトウキビやとうもろこしからつくられる醸造アルコール。
なんと、あの消毒用のエタノールと同じ原料から作られています!
また、醸造アルコールはほぼ輸入品で、原料のとうもろこしは遺伝子組み換えである場合が多い。
◇
以上が安全な酢を選ぶことが重要な理由です。
これらはとびっきり粗悪な酢の特徴ではなく、ごくふつうに店頭に並んでいる酢のおはなし。
そんな酢を選ばないためにも、次の章では、具体的な酢の選び方を解説します。
安全な酢を選ぶ3つのポイント
安全な酢の選び方のポイントはおもに「原料」と「製法」です。
安全な酢を選ぶポイント
- 「米酢」のなかでも「純米酢」を選ぼう
- こだわるなら「伝統製法」の酢を選ぼう
- 食品添加物が含まれていない酢を選ぼう
ひとつずつ確認していきましょう。
①「米酢」のなかでも「純米酢」を選ぼう
米の使用量の多い「純米酢」を選ぼう!
ふだん使いの酢は、「穀物酢」や「米酢」の2択になると思いますが、「米酢」。なかでも「純米酢」を選びましょう!
理由は原料です。
米酢の主原料である米は、
- 遺伝子組み換え作物が流通していない
- 国産の場合が多い
ことから安心です。
対して、穀物酢は原料にとうもろこしをつかっていることが多く、遺伝子組み換え作物の可能性があります。
純米酢と米酢の違いは原料
米酢は、原料の違いで「純米酢」と「米酢」にわけられます。
米だけでつくられたもの=「純米酢」
米酢の中でも、米だけで作られたものが純米酢。
酢をつくるためには、まず「お酒」をつくり、それをさらに発酵・熟成させて「酢」をつくります。
この手順でつくることで、おいしい酢になります。
純米酢は、この手順で作られます。
くわえて、米酢よりも原料の米をたくさん使っているため、風味とコクが出てまろやか!
米とアルコールでつくられたもの=「米酢」
米とアルコールからつくられたものが米酢です。
一般的に、純米酢よりも原料の使用量が少なくなります。
JAS規格で定められた40gの米だけでは酢はつくれないため、米の代わりに安価なアルコールを添加しています。
このように少ない原料とアルコールでつくられた酢は、価格は安くなりますが、うまみは薄くなり、とがったような味になります。
原料に添加するアルコールは…
消毒用のエタノールと同じ、遺伝子組み換え原料を使っている可能性が高いです!
安全な酢を摂りたい場合は、米だけでつくられた「純米酢」を選びましょう!
②こだわるなら「伝統製法」の酢を選ぼう
次に製法です。
酢の醸造にはこの2通りの方法があります。
- ふつうの製法「連続法」
- 伝統製法「静置発酵法」
こだわったものを使いたい場合は、伝統製法である「静置発酵法」がおすすめ!
違いは、効率的につくるか、ゆっくりつくるか
- 静置発酵法とは
-
むかしながらの製法。
お酢の発酵には、空気(酸素)が必要です。
自然に発酵させると、空気とふれている発酵液表面だけで発酵することになります。
これが伝統製法である「静置発酵法」です。
ただ、表面だけだと面積が小さいので、発酵させるのにとても時間がかかります。
そのため、静置発酵法は発酵だけでも最低でも3ヶ月はかかるため、一気にたくさんつくることはできません。
静置法のここがいい!
静置発酵法でつくった酢は、まろやかでツンとこない、うまみが強いのが特徴です。
長期間の発酵・熟成期間で、有機酸を含む滋養成分が出て、まろやかな味に!
伝統製法で作り続けているメーカーさんは、原料にもこだわっていることが多いので、健康成分であるアミノ酸・旨味が豊富な酢が多い! - 連続法とは
-
発酵期間を短くするために考案されたのが「連続法」。
機械でかくはんすることで強制的に空気を送り込み、どんどん発酵をうながしてつくる方法。
たったの数日でたくさんつくることができるので、低価格です。
伝統製法の見分け方
伝統製法でつくられた酢には、「静置醸造法」や「静置発酵」、「伝統製法」などの表記があります!
ぜひチェックしてみてくださいね!
③かんたん酢などの調合酢は、食品添加物が含まれていないものを選ぼう
最初から味が整えてある、”かんたん酢”などの「調味酢」には、ほぼ100%、食品添加物が含まれています。
よくある調味酢の原料表がこちら。
- 食酢
- 果糖ぶどう糖液糖
- 砂糖
- 食塩
- レモン果汁
- 野菜だし
- 昆布だし
- 酸味料
- 調味料(アミノ酸等)
※赤字部分が食品添加物
「酸味料」と「調味料(アミノ酸等)」が食品添加物にあたります。
気を付けたいのは太字で記載した「果糖ぶどう糖液糖」「酸味料」「調味料(アミノ酸等)」の3つです。
「果糖ぶどう糖液糖」は食品添加物ではありませんが、原料にとうもろこしが使われていて、こちらもほぼ遺伝子組み換え作物なので、危険視している物質です。
酢にはさまざまな効果が期待できるのに、遺伝子組み換え原料や食品添加物が入ったら台無しですよね。
調味酢は、そのまま使えてとても便利ですが使用には注意が必要です。
また、主成分の「食酢」もいったいどんな酢がつかってあるのか、品質が心配です。
三杯酢やすし酢は、台所にある調味料を合わせるだけで簡単につくることができるので、手作りがおすすめ!
三杯酢やすし酢のレシピはこちらをcheck!
- 材料
-
米酢・しょうゆ・みりん・・・各大さじ1
- つくり方
-
まぜるだけ。
※火を通さない場合は、みりんは煮切る。
- 材料
-
- 米酢・・・1/2カップ
- 砂糖・・・大さじ3
- 塩・・・小さじ1
- つくり方
-
まぜるだけ。
「作るのがめんどう!時間がない!」という方は、最後に貴重な無添加の調味酢も紹介していますのでそちらもチェックしてくださいね!
おまけ:そのほかのポイント
前述した3つがおもな酢の選び方のポイントですが、そのほかで選ぶときに疑問に思うであろう質問にお答えします。
- 同じ純米酢でも価格が違うのはなんで?
-
一般的なたかい酢には以下の特徴があります。
- 良質な米を使っている
- 米の使用量が多い
- 「静置発酵法」で時間をかけてじっくり作っている
「富士酢」で有名な飯尾醸造さんのWEBサイトを見ると、純米酢にはJAS規格の5倍!富士酢プレミアムには8倍もの米が使われています!おいしいのにも納得!
JAS規格で定める米酢 純米富士酢 富士酢プレミアム 40g 200g 320g 米の使用量の比較 ◇
じゃあ安い純米酢はどんな原料が使われているの?
価格が安い純米酢は、古米やクズ米など、低品質な米を使っている場合があります。
そのため純米酢だからといって、あまりに安価なものはおすすめしません。 - 酢のラベルにある酸度ってなに?
-
酢に含まれる、酢酸などの有機酸の割合。
酸味以外の甘みやうまみを加えて味を感じるので、酸っぱさだけを示すものではありません。
「都度パッケージを見るのは難しい…めんどうだな…」と感じている方は、食の安全を大切にする方むけに国よりも厳しい独自の安全基準をクリアした食品だけを取り扱うおすすめの食材宅配サービス8社の記事を参考に、宅配サービスをためしてみるのもおすすめです^ ^
おすすめのからだにいい酢7選
前述した選び方のポイントをふまえ、おすすめの酢を種類別にご紹介します!
スーパーで購入できる酢がたくさんありますので、ぜひ参考にしてくださいね!
興味のある酢をクリックとすると該当の項目に移動します
- 「伝統製法の純米酢」:4品
- 「伝統製法の米酢」:1品
- 「ふつうの製法の純米酢」:1品
- 「無添加の調合酢」:1品
①【伝統製法】飯尾醸造:富士酢
原料はすべて有機原料!
米をたっぷり使った贅沢な純米酢!
概要
種類 | 純米酢 |
原料 | 米(国産有機) |
(1Lあたり) | 原料の使用量200g |
製法 | 静置発酵 |
価格 | 900ml 1,300円程度 |
コメント
原料は、京都・丹後の山里で栽培期間中、農薬不使用栽培の米と、山から湧き出た伏流水だけで長期間醸造・長期熟成させた最上級の純米酢!
さらにこだわる方へ
富士酢プレミアム
同メーカーで、さらにたくさんの米を使った純米酢も!
なんと米320gと規定の8倍も使っています!
もちろん、米は期間中農薬不使用の有機です♡
②【伝統製法】マルシマ:国産有機純米酢
原料はすべて有機原料!安心メーカーの伝統発酵の酢!
概要
種類 | 純米酢 |
原料 | 米(国産有機) |
製法 | 静置発酵 |
価格 | 900ml 950円程度 |
コメント
国産有機栽培のうるち米だけを原料に、昔ながらの製法で醸造したお酢です。
マルシマはお醤油も作っている会社さんで、わたしは醤油も愛用しています♡
③【伝統製法】自然の味:有機米の純米酢
安心ブランド自然の味♡原料はすべて有機原料!伝統発酵の酢!
概要
種類 | 純米酢 |
原料 | 米(国産有機) |
製法 | 静置発酵 |
価格 | 500ml 600円程度 |
コメント
安心の無添加ブランド「こだわりの味協同組合 自然の味そのまんま」の酢。
100%有機原料をつかって静置発酵法で作られた安心の酢。
④【伝統製法】内堀醸造:米と米麹の本造り米酢
リーズナブルな伝統製法の純米酢!国産原料で安心
概要
種類 | 純米酢 |
原料 | 米(国産) |
製法 | 静置発酵 |
価格 | 900ml 800円程度 |
コメント
米と米麹だけを原材料に、伝統的な酒造りの工程を経て醸造した酢。
伝統製法の中では、お安い商品になります。
⑤【伝統製法】村山造酢:千鳥酢
京都の料亭で使われる!知る人ぞ知る奥深い味わいの酢!
概要
種類 | 米酢 |
原料 | 米、酒粕、アルコール |
製法 | 静置発酵 |
価格 | 900ml 800円程度 |
コメント
江戸時代創業の京都の老舗造酢メーカー「村山造酢」が伝統製法で手間ひまかけてつくられた酢。
料亭でも使われているんだとか。
こちらの酢は、酢特有の酸味が少なく、ほんのり甘味を感じられるのが特徴。酸っぱいのが苦手な方はぜひ!
Amazonや楽天で購入できます。
ちょっと気になる!原材料の「アルコール」について
以前は純米酒の酒粕をつかっていたそうですが、
純米酒の酒粕だけでは不足してしまうため、醸造用アルコールを添加したお酒の酒粕を使用しているそう。
そのため、直接アルコールを添加してるわけではなさそうです。
⑥【ふつうの製法】ミツカン:純米酢金封
ふつうの製法だけど、ちょっといい酢!
概要
種類 | 純米酢 |
原料 | 米(国産) |
製法 | ふつうの製法 |
価格 | 500ml 400円程度 |
コメント
ミツカンの純米酢の上位商品。
伝統製法まではちょっと…という方はぜひ!
⑦【調合酢】ムソー:カンタン八芳酢
無添加の調合酢!果糖ぶどう液糖も無添加!
概要
種類 | 調合酢 |
原料 | 醸造酢(米酢、りんご酢)(国内製造)、砂糖、食塩、昆布かつおだし、レモン果汁 |
価格 | 900ml 800円程度 |
コメント
製造は内堀醸造さんで、調合酢としてはめずらしく、化学調味料、果糖ブドウ糖液糖類、エキス類不使用!
酢は、国産米の米酢と、長野県産のりんご果汁からつくったりんご酢。また、外国産のレモンはポストハーベストが心配ですが、こちらのレモン果汁は瀬戸内のもの!
ちょっとお高めですが、すし酢やマリネなど万能で使えて、とても便利です!
酢の他にも気を付けたい食べ物は、「スーパーの野菜」
ところで、酢の他にも気を付けたい食べ物があるとご存じですか?
それは野菜です!
日本は農薬大国で、実際にスーパーに並ぶ野菜の中には、発がん性物質を含むものや脳神経に悪影響を及ぼす物質を含んだ野菜があります。
国産=安心ではない!
特に子供や妊婦さんへの影響が大きいと言われており、気を付けたい食べ物です。
こちらの記事では、一般的なスーパーの野菜が具体的にどのように危険なのか詳しく解説しています。
スーパーで野菜を買っている方はのぞいてみてくださいね。
まとめ:酢の健康効果を最大限に摂るなら、こだわりの酢を選ぼう
体にいい安全な酢の選び方を紹介しました。
ひとくちに酢と言っても、原料や製法などさまざま!
なんといっても、良質な原材料をたっぷり使った酢は栄養価も豊富でおいしいです!
せっかくなら、栄養価の高いこだわりの酢を選びたいところ。
あなたもメーカーに縛られない、本物の酢を選んでみてはいかがですか?
また、調味料全般に言えることですが、調味料は商品により原料や製法が大きくことなるものが多い食品のひとつですが、酢と同様、パッケージで判断できないものが多く、大手メーカーを選んでも原料や製法が心配なものが多いです。
そこで以下の記事で基本の調味料の選び方を解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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