実際には使われているのに、食品表示に記載されない食品添加物があるってごぞんじですか?
本記事では、そんな隠れた添加物とその具体例、わたしが思うやばそうな食品をご紹介します。
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からだにいい食品を摂るより、からだに悪いものを避ける無添加生活がおすすめ♡
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添加物表示を省略できる3パターン
実際には使われているのに、食品表示に記載されない食品添加物があります。
表示省略です!
食品を加工するときに使われた食品添加物や、最終的に食品に含まれる食品添加物の量が少ない場合などに適用されることが多く、
本記事でご説明する表示を省略できるケースは以下の3つです。
表示省略できるケース
- 加工助剤
- キャリーオーバー
- 栄養強化剤
※実際にはこちらも表示省略できます。
・表示面積が30㎤以下の場合
・ばら売りの場合
・一括表示(似たような添加物を複数使う場合)
添加物省略①:加工助剤
加工助剤とは?
食品加工の際に使用されるが…
- 完成前に除去されるもの
- その食品に通常含まれる成分に変えられ、その量を明らかに増加されるものではないもの
- 食品に含まれる量が少なく、その成分による影響を食品に及ぼさないもの。
引用:厚生労働省
つまり、その食品を作る過程で添加したけど、完成したその食品には、添加物が残っていない。または、ごく少量。
ということです。
加工助剤については、その食品とはまったく無縁であろう化学合成添加物が使われています。
それは、その食品の製造工程を知らないと想像もつかないような添加物です。
では、加工助剤が使われることが多い食品をいくつかご紹介します。
加工助剤の具体例
- 1.「ノルマルヘキサン」を使って作られた加工品
①食用油(抽出法) -
製造時に油を効率よく抽出するために抽出溶剤「ノルマルヘキサン」を使います。
※ノルマルヘキサン…有機溶媒の一種で、灯油のような臭いの液体。 ガソリンに多く含まれ、ベンジンの主成分
食用油のほとんどはこの「ノルマルヘキサン」を使って製造されたものです。
- ②脱脂加工大豆を使った醤油
-
大豆に含まれる油分を取り除いたものを「脱脂加工大豆」といいます。
大豆の油分を取り除く際に、食用油と同様、「ノルマルヘキサン」が使われることが多い。
- 2.カット野菜
-
カット野菜の洗浄・殺菌に使われる次亜塩素酸ナトリウム。
洗浄後に水洗いで充分に洗い流すことを条件に使用されている。
※次亜塩素酸ナトリウム…ハイターと同成分
- 3.プロセスチーズ
-
製造時に添加する「炭酸水素ナトリウム(重曹)」。
加熱融解の工程で大部分が分解してしまい最終食品への残存はごく微量になるため表示省略。
- 4.豆腐
-
豆腐の製造工程中において、大豆汁から大量に発生する泡を消すため使う添加物「シリコーン樹脂」。
使用していないものには、「消泡剤不使用」などと記載されることが多い。
添加物省略②:キャリーオーバー
キャリーオーバーとは?
材料の加工の際に使用されるが、次にその原材料を用いて製造される食品には使用されず、その食品中には原材料から持ち越された添加物が効果を発揮することができる量より少ない量しか含まれていないもの。
引用:厚生労働省
つまり、その食品を作る原材料に使われた添加物のことです。
次のすべての条件に当てはまる場合は「キャリーオーバー」となり、表示が免除されます。
- 原材料に使用が認められている食品添加物で、その量が認められた最大量より少ないこと
- 食品が持ち越された量より多くのその食品添加物を含まないこと
- 持ち越された食品添加物の量が、食品に効果を発揮するに必要な量より有意に少ないこと
引用:厚生労働省
※ただし添加物を含む原材料が原型のまま存在する場合や、着色料、甘味料等のように、
添加物の効果が視覚、味覚等の五感に感知できる場合は、キャリーオーバーにはなりません。
キャリーオーバーの具体例
- 1.ビール
-
ビール製造の際に使用されるスターチやホップ中の二酸化硫黄
- 2.パン
-
パンの原材料のマーガリンに添加された乳化剤や酸化防止剤
- 3.揚げ物
-
揚げパンやドーナッツの製造に使用する揚げ油に含まれていた消泡剤としてのシリコーン樹脂
- 4.せんべい
-
せんべいに塗られた醤油などに使われた人工甘味料や着色料などの添加物
キャリーオーバーは比較的に想像がつくものが多いですね。
加工助剤に比べるとわかりやすいかも!
添加物省略③:栄養強化剤
栄養強化剤とは?
栄養成分の強化のために使用される添加物で、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類に大別されます。
栄養強化を目的として使用した添加物は、表示が免除されます。
引用:厚生労働省
栄養強化剤の具体例
- 1.清涼飲料水
-
「牛乳●本分のカルシウム配合」「レモン●個分のビタミンC」「しじみ●個分のオルニチン配合」などという表示がある食品は、おおかた栄養強化剤を使用している。
けっして牛乳やレモンの濃縮が使われているわけではありません。
- 2.青汁
-
栄養を摂ることを目的としている食品、たとえば青汁などは、栄養強化剤が入っているものが多い。
表示免除の食品添加物は安全なのか?
安全なの?結局どうなの?
いずれも厚生労働省が「安全だ」と宣言しています。
ただ、先ほどの具体例であげた添加物には、漂白剤やガソリンに含まれる成分なんかも含まれています。
個人的には、安全性については疑問が残りますし、できるなら避けたいと思っています。
そこで次に、表示省略されているもので特にやばそうな食品をご紹介します。
食品表示されないけど、やばそうな食品3品
表示省略されているもので、わたしが選ばない!と決めている食品を3品、ご紹介します。
わたしは、食品添加物の表示免除された食品を選ぶときには、以下の基準を設けています。
- 添加物の残留が心配なものは選ばない
- 微量でも摂取したくない添加物が使われているもの(完成前に除去されたとしても)は選ばない
以上の基準から、わたしが実践している「選ばない食品」はこちら。
- サラダ油・脱脂加工大豆を使った醤油
- カット野菜
- 材料にハムや明太子などを使った食品
では詳しく見ていきましょう。
選ばない食品①:サラダ油・脱脂加工大豆を使った醤油
サラダ油や、脱脂加工大豆はいずれもノルマルヘキサンという薬剤を使って製造されます。
ノルマルヘキサンは、原料から油を抽出するときに使われる薬剤で、ガソリンとほぼ同成分です。
加工時に使っても完成品には影響しないとは言われていますが、ノルマルヘキサンを使う場合、高温処理されることが多く、原料の成分がおおきく変わってしまうことが懸念されています。
ノルマルヘキサンを使った代表的な食品が、サラダ油と、脱脂加工大豆です。
選ばない!
- サラダ油
- 脱脂加工大豆を使った醤油
1.サラダ油(抽出法)
1本300円程度のサラダ油です。
油の製造方法は大きく分けて、「圧搾法」と「抽出法」の2種類にわけられ、ノルマルヘキサンをつかうのが「抽出法」です。
1本300円程度のサラダ油は、ほぼ100%、ノルマルヘキサンをつかった抽出法の油です。
- ◎圧搾法
-
物理的な圧力・時間をかけて油を搾り採る方法。圧搾法だけでつくった油のことを特に「一番搾り」。
- ×抽出法
-
ノルマルヘキサンという化学物質を使って抽出する方法。そのあとの工程でも、「リン酸」、「苛性ソーダ」、「活性白土」などの添加物を使って製造します。
また製造中に高温処理され、それによりトランス脂肪酸が大量に発生してしまいます。
どれが圧搾法?どう判断すればいいの?
見分け方はこちら。
- 抽出法・・・製造方法について表示なし
- 圧搾法・・・「圧搾法」や「一番搾り」と表示あり
「抽出法」は手間やコスト面、抽出量で圧倒的に優れているため、なにも表示がない場合は「抽出法」とみていいでしょう。
一方、圧搾法は、手間とコストがかかります。
あえて手間とコストをかけて圧搾法で製造しているので、「圧搾法」や「一番搾り」と記載されます。
「圧搾法」「一番搾り」ならOK!
ちなみにわたしが使っている油はこちら。
価格はちょっと高いですが、食用油はわたしの無添加優先度が高いのでこだわっています。
油については、こちらの記事で詳しくかいています。ぜひチェックしてくださいね!
2.脱脂加工大豆を使った醤油
大豆に含まれる油分を取り除いた残りかすを、醤油が作れるように加工したものが「脱脂加工大豆」です。
大豆はもともと油分が18~20%と低いため、先ほどのノルマルヘキサンなどの化学物質による抽出法を用います。
よって、醤油の原料に「脱脂加工大豆」と記載していあれば、ノルマルヘキサンなどの化学物質による抽出法だと思ってよいでしょう。
なんと、現在流通している醤油の8割は脱脂加工大豆を原料にしたものと言われています。
醤油は「丸大豆」を使ったものがおすすめです。
醤油の選び方については、こちらの記事でくわしく解説しているので参考にしてくださいね!
選ばない食品②:カット野菜
スーパーやコンビニ、外食チェーン店などで提供されるカット野菜やサラダは「次亜塩素酸ナトリウム」を使って洗浄・殺菌されています。
「次亜塩素酸ナトリウム」は台所漂白剤ハイターと同じ成分!
水洗いで成分除去されていることを前提として使用が認められ、表示も免除されています。
実際にカット野菜や外食で出てきたサラダからプールのにおいがする…という経験をした方も多いのではないでしょうか。
十分に水洗いされているかわからないし、そもそも水洗いで100%除去できるのか疑問です。
こういった理由からわたしは選びません。
こちらの記事でくわしく説明していますのでご覧ください。
選ばない食品③:材料にハムや明太子などを使った食品
ハムやウインナー、明太子は発がん性の疑いのある「亜硝酸Na」が含まれる食品のひとつです。
「亜硝酸Na」は、アミンと亜硝酸Naが反応すると、強い発がん性のあるニトロソアミン類が生成されます。
加えて、肉に含まれるアミノ酸が悪玉菌によって、がん促進成分に変化し、がんの発生を助長すると言われています。
たとえば、サンドイッチ。
「ハム」や「ウインナー」として販売される場合は、添加してあれば「亜硝酸Na」と記載されますが、
「サンドイッチ」として販売される場合は、材料のハムに「亜硝酸Na」が含まれていたとしても表示しなくてもOKとされています。
もちろん亜硝酸Na未使用のものもありますが、いわゆる「ふつうのサンドイッチ」にはコスト的にも、添加物未使用のハムなどは入ってないと考えてよいでしょう。
サンドイッチはなるべく手作りするようにしています。
発がん性の疑いのある添加物についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
実際には使われているのに、表示されない食品添加物についてご紹介しました。
わたしが無添加生活をはじめて間もないころは、食品表示欄ばかりを確認していたので、食品表示を省略できる添加物があると知ったときはおどろきました。
特に加工助剤については、製造方法を調べないと想像もできないような化学化合物が使われていることがあります。
消費者としては、そういった側面も知った上で食品を選びたいですよね。
あなたの食品選びの参考になれば幸いです。
◇
参考
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin//hyouji/shokuhyouhou_kakou_additives.html
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